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転職前にやってよかった5つの準備|40代・元自衛官が実体験から語るリアルな備え

40代で民間企業への転職──それは簡単な決断ではありませんでした。
自衛官としてのキャリアに誇りを持ちながらも、「このままでいいのか?」という疑問が日ごとに強くなっていったのです。

安定を手放す不安、不確実な未来への迷い。
それでも一歩を踏み出せたのは、転職前に徹底的な準備をしていたからです。

この記事では、私が実際に行った「5つの準備」を、具体的な方法と体験談を交えて紹介します。
これから転職を考える40代の方に、少しでも役立てば嬉しいです。


目次

情報収集|転職準備の第一歩は“知らないこと”を減らす

私が転職を考え始めたとき、最初に着手したのは**「知識の幅を広げること」**でした。
求人探しだけが情報収集ではありません。生活設計、スキル評価、業界の将来性など、広い視点が必要です。


(1) ファイナンシャルプランナーへの相談

自衛隊在職中からiDeCoやNISAは実践していましたが、FPからはさらに

  • 保険の見直し
  • 資産の分散方法(不動産・社債など
  • 教育費と生活費のバランス
    といった多角的なアドバイスを受けました。

「副業はお金を稼ぐ手段だけでなく、自分と家族を守る選択肢」
この一言が、その後の副業・資格への意識につながりました。

関連:👉 【元自衛官の気づき】副業は「稼ぐ手段」じゃない。「自分と家族を守る力」だった。


(2) 現場経験者へのヒアリング

同じ職種から民間へ転職した先輩やOBに直接話を聞きました。
質問内容は以下の通りです。

  1. 転職後、一番大変だったことは?
  2. 年収や待遇の変化は?
  3. 入社前に知っておくべき社風や文化は?

求人票や公式サイトではわからない生の情報が得られました。


(3) 失敗事例の研究

成功例だけでなく、転職で苦労した事例も調べました。
例:準備不足で生活が不安定になったケース、資格不足で希望職種に就けなかったケースなど。
失敗要因を知ることで、自分の計画に不足がないか確認できます。


まとめ

情報収集は「自分の経験+第三者の知見」で補完することが大切です。
知っている量と質が、転職後の安心感を大きく左右します。


家族との対話|理解と協力を得る方法

40代での転職は、自分だけでなく家族の人生にも影響します。
だからこそ、理解と協力を得るための時間を惜しみませんでした。


(1) 実際の会話

ドライブ中の会話が転機になりました。

私:「今が最後の挑戦のチャンスかもしれない。」
妻:「どうしてそう思うの?」
私:「このままだと惰性で定年まで行きそうで…でも、まだやれることがある気がする。」
妻:「やりたいことをやって。どうせ後悔するなら、やって後悔したほうがいいよ。」

子どもたちも「パパが決めたならそれでいい」と背中を押してくれました。


(2) 数字で示すライフプラン表(例)

感情論だけでなく、数字でも未来像を共有しました。

項目現状転職後想定差額・補足
年収(手取り)480万円430万円−50万円(※初年度は研修期間のため。翌年度以降は回復見込み)
住宅ローン残額1,200万円同じ変動なし
教育費(年間)80万円同じ変動なし
貯蓄計画(年間)50万円30万円−20万円(※初年度のみ調整。生活設計に支障なし)

関連:👉 今じゃない…でも“今しかない”住宅ローン、教育費、それでも僕が転職を決断した理由


まとめ

家族の理解は一度の会話では得られません。
数字と将来像を共有し、何度も話し合うことが信頼につながります。


スキル棚卸し|自衛隊経験を民間で活かす

自衛隊経験を民間で活かすには、「翻訳作業」が必要です。


自衛隊経験と民間評価の対応表

自衛隊での経験民間での評価例活かせる分野
規律正しい生活習慣勤怠の安定性製造業・現場管理
高い責任感品質・安全管理能力建設・インフラ
安全意識労働安全マネジメント製造・施工管理
状況判断力クライシスマネジメント保安・警備
チーム任務遂行チームマネジメント力営業・教育

(PDCAで計画性を強化)

民間では成果だけでなくプロセスも評価対象です。
私が学び直したのがPDCAサイクル(Plan・Do・Check・Act)。
安全研修や業務改善をこのサイクルで回すことで成果が安定しました。

関連:👉 練り上げたのは体だけじゃない!自衛隊で磨いた力の民間での活かし方


体力・健康管理|パフォーマンスを支える習慣

40代での転職後も安定して働けるのは、体力と健康があるからです。

  • 起床:3時半、プロテイン・クレアチン・グルタミン摂取
  • 筋トレ:高重量中心、週7日
  • 有酸素:週3回、筋トレ後に30〜40分
  • 体重:自衛隊時代65kg→現在70kg(筋量増)、体脂肪率8〜9%維持
  • 栄養:たんぱく質=体重×2g/日、脂質50〜60g/日、炭水化物は十分に確保

関連:👉 【自衛官から民間へ】体力維持は“自己責任”──整える習慣が、今の自分を支えている


副業・資格への挑戦|収入の柱を増やす

転職後の安定には、本業だけでなく複数の収入源を持つことが大きな安心材料になります。
私の場合は、本業に直結する資格取得と、副業としてのブログ運営の両輪で進めています。


(1) 副業:ブログ運営

開始理由
自分のペースで取り組めること、人生経験を活かせること、初期費用が少ないことから選びました。

取り組み方
週3〜4本の記事更新やリライトを継続。テーマは「40代転職」「自衛官経験」「ライフプラン」など、自分の経験に基づいた内容に特化。

成果(現状)

  • 月間記事数:32本(2025年8月時点)
  • 月間PV:約173(2025年8月時点)
  • 収益:アドセンス審査通過準備中

ブログは短期的な収入よりも、数年後に「もう一本の安定収入」に育てる意識で取り組んでいます。


(2) 資格取得:本業との相乗効果

現在の本業(安全教育・技術業務)に直結する資格として、インスペクション資格を取得済み。
この資格は、現場経験+講習を経て取得でき、現場での安全点検業務の幅を広げてくれます。
加えて、各メーカーごとの専門トレーニングにも積極的に参加し、対応できる業務範囲を拡大しています。

取得済み資格例

資格名学習・取得方法メリット
インスペクション資格現場経験+講習安全点検業務の受託範囲が拡大
GWO(Global Wind Organisation)認定インストラクター現場経験+講習国際的に通用する安全教育資格

取得を目指している資格

資格名学習期間目安活かせる分野
ファイナンシャルプランナー(FP)2級4〜6か月ライフプラン提案・資産形成
第二種・第一種電気工事士6〜12か月電気工事・保守管理・現場安全管理

資格は「本業で使えるもの」+「将来独立や副業につなげられるもの」の両面で選んでいます。


(3) 学び続ける仕組み

資格取得や副業は、忙しい中でも学びの習慣化がポイントです。
私は朝の時間や出張先の移動時間を活用し、オンライン講座や専門書での勉強を継続しています。


まとめ
転職後の安定は、収入の柱を一本増やすことで格段に高まります。
副業で経験を発信し、資格で専門性を高める──この両輪が、将来の選択肢を広げる最大の武器になります。

まとめ|準備があるから一歩を踏み出せる

40代での転職は、大きなリスクと不安を伴います。
しかし、情報収集、家族との対話、スキルの棚卸し、健康管理、副業・資格の両輪──これらの準備を重ねることで、その不安は確信に変わります。

準備は一朝一夕では整いません。
小さな行動の積み重ねが、未来の大きな一歩を支える土台になります。

「やってみたい」から「やってよかった」へ。
あなたの挑戦が、より確かなものになることを願っています。

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