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40代元自衛官が潜水会社を経てGWOインストラクターへ|洋上風力の未来を見据えた転職理由

「40代で自衛隊を辞めてもやっていけるのか…」
「新しい分野に挑戦するには何から始めればいいのか…」

私は40代で自衛隊を早期退職し、現在は潜水会社に所属しながらGWOインストラクターとして基礎を学んでいます
目的は、今後日本でも本格化が期待される洋上風力発電の現場で活躍するためです。

洋上風力は海上に巨大な風車を建設するため、水中部分の点検やメンテナンス作業が欠かせません。
そこで潜水士資格を取得し、潜水会社に入社。しかし、そこで気づいたのは「潜水技術だけでは洋上風力の現場に立てない」という現実でした。


目次

自衛官を辞める決断

私は20年以上、自衛隊で勤めてきました。訓練や任務を通じて体力、精神力、指導力を磨き、多くの仲間と過ごしてきました。
しかし40代を迎え、「このまま定年まで続けるのか」という問いが自分の中で大きくなりました。

  • 家族との時間が限られていたこと
  • 新しい環境で自分の力を試したい気持ち
  • これからの社会や仕事の変化への不安

自衛隊の定年は「1佐で58歳、2佐以下は56〜57歳」と設定されています。そのため、40代で挑戦しないと、定年までに準備期間が短すぎる」「今から始めないと残された時間が少ない」という思いが、転職を検討する大きな動機になりました。


潜水会社を選んだ理由

退職後、私が選んだのは潜水会社でした。
理由は、将来的に洋上風力発電が拡大すれば、海や水中の作業が必ず必要になると考えたからです。

洋上風力は、陸上の風力発電と違い、海底に基礎を設置し、巨大な風車を海上に立てます。
そこには、

  • 水中構造物の点検
  • 基礎のメンテナンス
  • 設備の設置サポート
    といった作業があり、潜水士の技術は欠かせません。

私は潜水士資格を取得し、現場経験を積むことで、この成長分野において自分の存在価値を高めたいと考えました。


GWOインストラクターとして学び始めた理由

潜水士としての技術を磨く中で分かったのは、洋上風力の現場は潜水だけでは不十分ということ。

風車に関わる作業には、

  • 高所作業の安全対策
  • 緊急時の救助方法
  • 応急処置
  • 火災対応
    といった、陸上・海上双方での安全スキルが必要です。

そこで、私が所属する潜水会社とGWOトレーニングセンターが協力し、

「まずはインストラクターとして基礎を学び、洋上風力の現場で活かす」
というプランが立ち上がりました。

こうして私はGWOインストラクターとして基礎を学びながら、将来の現場で即戦力になれる総合的な安全スキルを身につける道を選びました。

国際色豊かな学びの場

私が学び、指導も行うトレーニングセンターには、日本全国はもちろん、アジアやヨーロッパからも多国籍な受講者が集まります。
英語は得意ではありませんが、翻訳スタッフや仲間のサポートがあり、文化や言語を超えたチームワークを実感しています。

この国際的な環境は、自衛隊時代には経験できなかった視野の広がりをもたらしてくれました。


自衛隊経験が活きた瞬間

GWOトレーニングでは、自衛隊で培った

  • 安全管理意識
  • 体力と集中力
  • 指導経験(教育・訓練のノウハウ)

がそのまま活かされています。
受講者から「分かりやすくて実践的」と言われるたびに、自分の過去の経験が確かに役立っていると感じます。


転職して見えた景色

民間で働き始めて感じたのは、自分で考え、行動する自由度の高さです。
自衛隊のような厳格な上下関係はなく、成果や信頼で評価されます。

また、単身赴任生活でオンとオフを明確に分けられるようになり、週末の家族との時間は以前より濃くなりました。
施設の清掃や環境整備にも力を入れ、「きれいな施設ですね」と言われると、モチベーションが上がります。


これから洋上風力を目指す人へ

洋上風力分野で働くには、潜水や海上作業の技術だけでなく、**国際安全資格(GWO)**の取得が大きな武器になります。
特に自衛隊や海上保安庁などで安全管理や訓練の経験がある人は、そのスキルが民間で高く評価されます。

私もまだ学びの途中ですが、このステップが将来の現場で必ず役に立つと確信しています。


まとめ

40代での転職は勇気が要りますが、目的と必要なスキル習得の計画があれば、新しい分野で活躍できます。
私はこれからも、GWOインストラクターとしての学びを土台に、洋上風力の未来を支える一員として挑戦を続けます。


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