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40代からの転職ってどうなの?僕のリアルな答え

長年勤めた自衛隊を離れ、未知の世界へ——。
この記事では、僕が40代で転職という大きな決断をしたリアルな体験をまとめました。
家族とのやりとり、不安や準備の過程、新しい現場での挑戦まで、包み隠さず綴ります。
同じように「一歩を踏み出そうか」と悩んでいる方に届けば嬉しいです。


目次

自衛官という安定、その裏にある“終わり”

自衛官として20年以上を過ごし、規則正しい生活、福利厚生、やりがいのある任務に全力で取り組んできました。外から見れば「安定」の象徴のような仕事かもしれません。

しかし、その“安定”には終わりがあります。自衛官の定年は民間よりもはるかに早く、

  • 曹クラス:55~56歳
  • 幹部:56〜57歳(1佐でも58歳)

民間では65歳が定年のところ、自衛官は60歳前に“役目を終える”のが一般的。年金支給までの空白期間をどう埋めるかが大きな課題になります。

再就職支援制度はあるものの、年収は半減するケースも少なくなく、職種の幅も限定的。
警備、自治体防災、物流、建設、介護、防衛産業などがありますが、「やりたい仕事」とは限りません。


役職が上がるほど感じる“マンネリ”と“違和感”

若い頃はレンジャー課程や部隊格闘の指導官として、身体を張って現場に立ち続けました。やりがいもありました。

でも年齢とともに管理職になり、次第に現場から離れ、「部下に任せて書類仕事」が増えていく毎日。

  • どこかで「もう自分の現場じゃない」と感じる
  • 「責任はあるが刺激のない日々」が続く

そんな日々の中で、ふと「このまま10年以上、モチベーションを維持できるのか?」と自問自答するようになりました。


「今しかない」と思った、40代の決断

40代。体力も気力もまだある。

人生100年時代と言われる中で、今ならまだ“残りの半分”を挑戦に使えるかもしれない。

ちゃびん

「このままじゃ、きっと後悔する」

そう思ったとき、転職のスイッチが入りました。

もちろん年収は下がるかもしれない。
でも、それよりも「成長」や「やりがい」をもう一度感じたい——そう思ったのです。


家族との向き合いと支え

転職については、妻とはずっと前から話し合っていました。
いざ決断を伝えた日、こんなやりとりがありました。


ちゃびん

「前から話してたけど…ついに決めた。転職、するよ」

「うん、大丈夫。パパのこと、信じてるから」

長男

「ふーん…まぁ、パパだったら大丈夫なんじゃない?」

次男

「すごいじゃ。応援するよ。」

「へぇ〜そうなんだ。ちゃんと考えてるなら、いいと思うよ」


派手な応援じゃなくても、「信じてる」と言ってくれた妻と、自然体で受け止めてくれた子どもたちの言葉は、本当に心強いものでした。


僕の転職活動スケジュール

時期実際にやったこと
半年前妻と話し合い/情報収集/自己分析
5か月前スキルの棚卸し/やり残したことの整理
4か月前潜水士という選択肢が見えてくる/洋上風力の将来性を検討
3か月前潜水士資格を取得(完全未経験から挑戦)
2か月前退職準備(書類、私物整理、関係部署との調整)
1か月前引継ぎ・有給消化
転職当月入社/研修スタート/生活リズムの再設計

現在の仕事:GWOインストラクターという道

僕が現在勤めているのは、風力発電に関わるGWO(Global Wind Organisation)認定の安全教育機関です。

GWOの「BST(Basic Safety Training)」という4つのモジュールすべてに対応し、講師としてトレーニングを実施しています。

  • 高所作業(Working at Heights
  • 応急処置(First Aid)
  • 消火(Fire Awareness)
  • 海上脱出(Sea Survival)

特に高所作業では、屋内8メートルの訓練施設での実技があります。
これはBSTの中の「ワーキング・アット・ハイト」モジュールの一部として行われます。

また、現在は**ART(Advanced Rescue Training)**のアシスタントとしても研修中です。


潜水士としての挑戦と、週末の学び

僕の会社はもともと潜水会社がベースになっており、そこから洋上風力への事業拡大を見据えています。

その中で、全くの素人だった僕が挑んだのが「潜水士」資格。3ヶ月前に取得し、現在も週末に社内で訓練中です。

実はこのトレーニング、社長が直接指導してくれています。
社長は元・消防の救命救急隊長という経歴を持つ本物のプロで、学ぶことばかり。

こうした環境に身を置けたのも、運だけではなく「行動したからこそ得られた縁」だと思っています。


自己分析と選んだ資格

自己分析で意識したこと

  • これまでの職務でやりがいを感じた瞬間
  • 管理よりも現場での指導が向いていること
  • 「命を守る」仕事に対する興味と誇り

選んだ資格

資格コメント
潜水士転職3ヶ月前に取得。全くの未経験から挑戦し、今も継続してトレーニング中。

まとめ:40代からの転職に迷うあなたへ

「安定した職を捨てるのは、無謀なのか」
「家族を守りながら、自分の挑戦を貫けるのか」
「今さら、新しい世界で通用するのか」

——僕も、何度も自問自答しました。

でも今、振り返って思うのは、

🔹 本当に大事なのは、「このままでいいのか?」と問い続けること
🔹 不安や迷いを“行動に変える勇気”を持てるかどうか
🔹 年齢ではなく、自分の“可能性”を信じる意志

40代からの転職は、たしかに楽な道ではありません。
年収の減少、未知の職場、不慣れな業務、体力の低下——避けられない壁がいくつもあります。

けれどそのぶん、自分の価値観・経験・覚悟が試される。
そして、新たな世界で“本当に必要とされる自分”に出会うことができます。

僕自身、自衛隊という世界で育ててもらった20年を、今、まったく別のフィールドで活かしています。
GWOインストラクターとして、命を守る訓練に携わる毎日。
そして、まったくの未経験から始めた潜水士としての挑戦。
どちらも、自衛官として培った「誠実さ」「責任感」「諦めない力」が、確かに活きています。


自分で選んだ道だから、毎日に納得できる
家族と正面から向き合ったから、絆が深まった
歳を重ねた今だからこそ、挑戦が本当に意味を持つ


もし、この記事を読んで「少しでも動いてみようかな」と思えたなら——
それはもう、あなたの中で何かが“始まっている”証です。

どうか、自分を信じて。
どうか、迷うことを恐れずに。

40代の今だからこそ、まだ見ぬ人生が切り拓けます。
僕のこの体験が、あなたの“一歩目”の背中をそっと押せたなら、これ以上の喜びはありません。

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