転職して民間の世界に飛び込んだ僕は、初めて「副業」と本気で向き合うようになりました。
理由はシンプルです。
“収入を増やしたい”だけじゃなく、“これからの人生を守る力”が欲しかったから。
この記事では、自衛隊という特殊な環境から民間企業へ転職した僕が、副業に対する考え方をどう変えていったのか。
そして、どんな副業なら“今の自分の生活”に合うのかを模索する中で、気づいたことを綴っています。
◆ 自衛隊時代は「守られた世界」だった
自衛隊で働いていた20年以上。
振り返れば、給料は毎月しっかり振り込まれ、年金・保険・住居なども手厚く、まさに“安定”の象徴とも言える職場でした。
でも、その「安定」の裏側には、自分で選ぶこと・考えることをしなくても生きていける世界がありました。
保険に入るときも、部隊に来た保険屋さんに言われるがまま。
投資については、周りで話す人も少なく、具体的に学ぶ機会がなかったため、少し遠い存在に感じていました。
民間に出て、初めてこう思いました。

俺、何も知らなかったんだな。
そして、こうも思いました。

今からでも遅くない。ちゃんと学ぼう。自分で守れる力を持とう。
◆ 副業を考えるようになった“本当の理由”
副業に興味を持った理由は、お金が欲しかったから、というよりは**「安心が欲しかった」**からです。
自衛隊を退職して、生活スタイルが大きく変わりました。
収入源がひとつになり、万が一の備えが必要だと強く感じるようになったのです。
もし本業がダメになったら?
もし働けなくなったら?
家族に「何かあったときに大丈夫だよ」と言える準備が、自分にはできているか?
そんなことを考えたとき、
**「自分の力でお金を生み出すスキル」**が、人生の安心につながると思いました。
◆ 平日は常駐勤務。だからこそ選ぶ副業に悩む
今の僕は、平日ずっと仕事先に常駐していて、自宅には戻れません。
朝部屋を出て、現場に行き、帰ってくるのは夜。そんな日々です。
このスタイルでは、以下のような副業は現実的ではありません。
- 物販(メルカリやAmazonなど)
在庫を置いておく場所がない。発送もできない。タイミングよく対応できないのが最大のネック。 - 不動産投資
確かに魅力はある。でも、管理会社とのやり取り、トラブル対応、リフォームなど、平日でも動かなきゃいけないことが多い。
YouTubeも一瞬考えましたが、編集スキルや継続力、自分の発信ジャンルへの迷いもあって、すぐには踏み出せませんでした。
つまり、**「副業はやりたい」けど「何を選べばいいか分からない」**というのが正直なところでした。
でも、この「現実とのギャップ」に気づけたことが、今思えばすごく大事な学びでした。

稼げそうかじゃなくて、「今の自分に本当に合うか?」
副業も、人生設計の一部なんだ。
◆ 僕が選んだ「資格」という副業の土台
そんな中で、僕が目を向けたのが「資格の取得」でした。
資格なら、場所や時間に縛られずに勉強ができるし、将来的に副業や独立にもつながります。
● 第二種電気工事士
電気系の工事に必要な国家資格です。
現場経験がなくても受験でき、自衛官でも取り組める内容です。
- インフラ系なので将来性も安定
- 工事会社や知人から単発で依頼されることもある
- 土日だけでも稼働できる可能性あり
「本業に支障を出さずに、小さく始められる」という意味では、自分にピッタリの資格でした。
● ファイナンシャルプランナー(FP)
こちらは保険・年金・税金・投資などの知識が身につく資格。
自分自身の家計の見直しにも役立ちますし、副業としても将来的に相談業務や講座などにも広げられます。
- 家族のライフプラン設計に役立つ
- 資産運用や保険の見直しにも強くなる
- 「知識」で人を助ける副業につながる
この2つの資格を通じて、副業としての道を広げつつ、「自分と家族の未来を守る力」に変えていきたいと考えています。
◆ まとめ|“稼ぐこと”より、“自分の生き方に合うか”を大切にしたい
副業=お金を稼ぐ手段。
確かにそうなんですが、今の僕にとっては、それ以上の意味があります。
- 将来の安心を得るための準備
- 家族のために、自分ができることを増やすための行動
- 自分の力で、人生をコントロールするための手段
20年以上、自衛隊という特殊な環境に身を置いていたからこそ、見えなかったことがありました。
でも、民間に出た今だからこそ気づけたこともあります。
副業は「誰かの真似」ではなく、「自分のライフスタイルに合った選択」が大事。
むしろそこを間違えると、せっかくの努力も続きません。
この記事が、かつての僕と同じように「何か始めたいけど、何から始めれば…」と悩んでいる誰かの背中を、少しでも押せたなら嬉しいです。

稼ぎ方よりも、“どう生きたいか”に合った副業を。
これが、僕がたどり着いた、今の答えです。